(創作小話)最後の夏休み~高校生編~

「お祭り、すごく楽しかった。もう、終わりだね……」
「来年、また来ればいいじゃないか」
「うん。……そうだね」
—そう、俺は嘘をつく。

「ねぇ、朝也?ずっと、当たり前だと思っていたことが、そうでなくなったら、
お前は明日に向かって手を伸ばす?それとも、時間を巻き戻そうとする?」

「それは、忘れてしまうか、未練に思うか、ってことか?」
「……え、」
「俺たちのことを言っているんだろ?当たり前のように一緒にいたからな……」
「……」

「……泣くなよ」
「泣いてなんかないよ」
「泣きそうな顔してる……」

「どうした……。そんなに俺が大学の寮に入るの嫌か?」
「いや、決まったことだ」
「これから願書を出すのに?」

「朝也なら大丈っ…夫…っとぉ……何す……!?」
「可愛がりたくなった」
「へ?」

「ちょっ、お前の行動は、いつも、いきなりっ……!」
「いちいち、キスしますもねぇだろ?」

「ここ、外だよ?」
「いつも、校内で仕掛けてくるのは、お前だろ?」
「朝也が積極的だとコワイ……」
「お前な……」

「……っ!」

「……さっきの」
「うん?」
「受け入れる、という選択肢を選ばないか?」
「当たり前でないことを受け入れる?……別れるってこと?」
「お前、案外、後ろ向きだな」
「……笑ってんなよ」
「一緒にいることを当たり前に思わなければいい。
それぞれの道を進んで、案外、また一本道を一緒に歩いているかもしれない……」

「……ふっ、ふふっ……やっべぇ、またキスしたくなっちゃった」
「いいぜ。…もともと今夜は帰す気ないからな」

…………………………………………

「ねぇ、朝也。」

帰りにコンビニでゴム買ってく?」
「お前な……」
「え、生の方がいいの?」
「黙れ」
「んー?しょうがないなぁ、許す♡」

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宙水(おきな)

★この記事を書いた人★
本館・創作BL小説サイト「Attic.」の物書き。シムズは未プレイ。
たかみんが創るシム画像に文章を添えたり、企画物で創作のお話を書いてる事が多い。
普段は本館でメインの創作BL小説を書いている。 好きなアイスのフレーバーはバニラ!
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